FXを始めるために必要なものは?サラリーマン向け準備と取引前のチェック項目

FXを始めるために必要なものは?サラリーマン向け準備と取引前のチェック項目
  • FXを始めたいけれど、何を用意すればいい?
  • スマホだけで取引できる?PCも必要?
  • 資金はいくら用意すればよい?口座を作ったら、すぐに取引してもよい?

FXについて調べてみると、何をどう準備すればよいのか分かりづらいものです。口座開設に必要なものと、実際に取引を始める前に決めておきたいことが一緒に説明されていることも多く、何から準備すればよいのか迷ってしまいます。

FXを始めるために必要なのは、FX口座、本人確認書類、マイナンバー確認書類、本人名義の銀行口座、連絡先、スマホまたはPC、インターネット環境、取引資金です。ただし、必要なものを揃えて口座を開設したからといって、すぐに取引を始める必要はありません。サラリーマンなら、仕事や生活に無理が出ないよう、取引に使う資金や時間、どこまで損失を許容するのかも決めておかなければいけません。

この記事では、必要なものを先に一覧で確認したうえで、余裕資金、許容損失額、取引数量、損切り、FXに使う時間まで順番に整理します。

この記事では、FXを始めるために必要な書類や銀行口座、スマホ・PCなどの取引環境を整理し、「まず何を準備すればよいのか」を分かりやすく解説します。また、FXを始めるために必要な最低金額だけでなく、生活費とは分けてどのくらいの資金を用意すればよいのかという考え方も紹介します。

さらに、口座を開設したからといって、すぐに取引を始める必要はありません。特にサラリーマンは、仕事中にチャートを確認できない時間があります。実際に取引を始める前に、1回の取引でどこまで損失を許容するのか、どのくらいの数量で取引するのか、どの時間帯にFXをするのかまで決めておくことが大切です。

この記事を読み終えるころには、単に「FXを始めるために必要なもの」が分かるだけでなく、自分にまだ足りない準備は何か、次に何を確認すればよいのかまで判断できるようになります。

FXを始めるために必要なもの一覧

FXを始めるには、口座開設に必要な書類や情報、取引に使うスマホ・PCなどの環境、そして取引資金を準備します。

具体的に必要なものは、以下のとおりです。

分類必要なもの何に使うか
口座開設FX口座通貨を売買するための取引口座
本人確認書類氏名・住所・生年月日などの本人確認
マイナンバー確認書類個人番号の確認
本人名義の銀行口座FX口座への入金、FX口座からの出金
メールアドレスなど申込、審査結果、重要なお知らせの受信
取引環境スマホまたはPC口座開設、チャート確認、注文、口座管理
インターネット環境申込やオンライン取引への接続
資金取引資金FX口座へ入金し、取引に使う資金
生活資金と分けた余裕資金生活や予定している支払いに影響を出さないための範囲

FXを始めるからといって、最初から高性能なPCや複数台のモニターを用意する必要はありません。スマホだけで口座開設から取引までできるFX会社もあります。また、「FXを始めるには○万円必要」と一律に決まっているわけでもありません。必要な資金は、FX会社の最低取引単位や取引する通貨ペアなどによって変わります。

そのため、まずは自分が利用するFX会社で必要な書類や対応端末を確認し、そのうえで生活に影響しない範囲の取引資金を考えていきましょう。

FX口座の開設に必要な書類・情報

FX口座を開設するときは、本人確認書類やマイナンバー確認書類、入出金に使う本人名義の銀行口座、メールアドレスなどの連絡先を準備します。

注意:必要な書類の種類や枚数、組み合わせは、FX会社や申込方法によって異なります。申し込む前に、利用するFX会社の公式ページで最新の必要書類を確認してください。

本人確認書類とマイナンバー確認書類を用意する

本人確認書類とマイナンバー確認書類は、同じものとして考えないようにしましょう。

  • 本人確認書類:申込者の氏名、住所、生年月日などを確認する
  • マイナンバー確認書類:申込者の個人番号を確認する

たとえば、マイナンバーカードを使う場合と、通知カードやマイナンバー記載の住民票などを使う場合では、追加で求められる本人確認書類が変わることがあります。オンライン本人確認、画像アップロード、郵送など、提出方法によっても条件が変わります。

松井証券のFX専用口座開設ページでは、口座開設時に本人確認書類とマイナンバーが必要と案内されています。eKYCを使う場合は、本人確認書類と顔写真の撮影に加えて、マイナンバー確認書類の画像アップロードが案内されています。これは一社の例であり、他社でも同じ組み合わせになるとは限りません。

申込前には、次の点を確認してください。

  • 申込フォームと書類の氏名・現住所が一致しているか
  • 書類の有効期限が切れていないか
  • 住所変更などの記載が裏面にないか
  • 撮影した文字や顔写真がはっきり読めるか
  • 利用する申込方法で何枚の書類が必要か

本人名義の銀行口座と連絡先を確認する

FX口座への入金や、FX口座からの出金に使うために、本人名義の銀行口座を確認しておきます。利用できる金融機関や入金方法は、FX会社ごとに確認してください。

メールアドレスなどの連絡先も必要です。審査結果や口座開設後の案内だけでなく、取引条件の変更やメンテナンスなどの連絡が届く場合があります。普段確認できる連絡先を使い、必要に応じて迷惑メール設定も見直しましょう。

申込先の公式ページで最新条件を確認する

必要書類や申込方法は、FX会社によって異なります。本人確認書類やマイナンバー確認書類を先に用意しても、申込方法によっては使えない組み合わせだったり、追加の書類が必要になったりすることがあります。

そのため、書類を準備する前に、利用予定のFX会社の公式ページで申込条件を確認しておきましょう。

特に確認したいのは、次の項目です。

確認項目確認する内容
必要書類利用できる本人確認書類とマイナンバー確認書類
提出方法eKYC、画像アップロード、郵送など
申込条件年齢、居住地、本人名義口座などの条件
取引環境対応OS、ブラウザ、スマホアプリ
取引条件最低取引単位、入出金、注文方法など

書類準備の順番は、申込先の公式ページを確認する → 申込方法を決める → 必要な書類と枚数を確認する → 氏名・住所・有効期限を確認して準備する、という流れです。

先に書類を集めるのではなく、利用するFX会社と申込方法を確認してから必要なものを揃えると、準備のやり直しを減らせます。

FXはスマホだけでも始められる|PCは必須ではない

PCは一律に必要ではありません。対応するスマホがあれば、口座開設から取引まで進められるFX会社があります。

DMM FXの公式FAQでも、対応するスマホアプリを利用できるスマホがあれば取引できると案内されています。ただし、個人・法人などの申込区分や利用サービスによって条件が異なる場合があります。実際に利用する会社の推奨環境を確認してください。

端末向いている使い方確認したい点
スマホ外出先での口座確認、チャート確認、注文・決済対応OS、画面の見やすさ、注文や損切り設定の操作
PC大きな画面でチャートや複数の情報を確認対応OS・ブラウザ、提供ツール、利用場所

スマホだけで口座開設・取引できる会社がある

スマホでは、本人確認書類の撮影、口座開設の申込、チャート確認、注文、決済、口座状況の確認まで行える会社があります。対応しているFX会社であれば、PCがなくてもスマホだけで始められます。

ただし、画面が小さいため、数量、価格、売買方向を見間違えないよう注意が必要です。実資金を入れる前に、利用予定の画面で注文、決済、損切り注文の設定場所を確認しておきましょう。

PCはチャートや複数情報を見やすくしたい場合に便利

PCは、チャートを大きく表示したり、ニュースや経済指標の予定を並べて確認したりするときに便利です。ただし、FXを始めるためだけに高性能なPCを購入する必要はありません。

まずは手元にある対応端末で、利用予定のFX会社の取引ツールが使えるか確認してみましょう。スマホでは見づらい、複数の情報を同時に確認したいと感じたら、そこからPCを使えば大丈夫です。

また、スマホでもPCでも、インターネット接続が不安定になると、注文や口座確認ができないことがあります。金融庁のFX取引に関する注意事項でも、ネットワークやシステムの障害によってオンライン取引に支障が出る可能性が案内されています。利用するFX会社の推奨環境やメンテナンス情報も確認しておきましょう。

FXを始める資金は「最低必要額」と「余裕資金」を分けて考える

FXを始めるには取引資金が必要ですが、「○万円あれば始められる」と一律に決まっているわけではありません。

必要な金額は、利用するFX会社の最低取引単位や取引する通貨ペア、そのときの為替レートなどによって変わります。つまり、同じFXでも、利用する会社や取引条件によって必要な金額は変わってきます。

FXを始めるのに必要な金額は人によって違う

まず確認したいのは、利用するFX会社で「最低何通貨から取引できるのか」と、「その取引にいくら必要なのか」です。FX口座に入金できる最低金額と、実際に取引するために必要な金額は同じとは限りません。

「自分の場合はいくら必要?」と気になる人は、利用するFX会社の最低取引単位や必要証拠金を確認してみましょう。この記事では、細かな計算方法や取引単位ごとの金額までは扱わず、まず資金をどう考えればよいのかを説明します。

取引できる金額と、実際に使ってよい金額は別

FX会社が定める必要証拠金を用意すれば、取引を始めることはできます。ただし、取引できるからといって、その金額をすべてFXに使ってよいわけではありません。

FXでは損失が出ることもあります。そのため、日々の生活や今後の支払いに使う予定のお金とは分けて、無理のない範囲で取引資金を用意することが大切です。

たとえば、次のようなお金はFXの取引資金とは分けて考えましょう。

  • 日々の生活費
  • 病気や失業などに備えるためのお金
  • 家賃や住宅ローン、教育費などの支払いに使うお金
  • 近いうちに使う予定があるお金
  • 借りたお金

大切なのは、「いくらあれば注文できるか」だけで考えないことです。損失が出ても生活や予定している支払いに影響しない範囲で、FXに使う金額を決めておきましょう。

注文できる数量と、自分が取引する数量は別

口座に十分なお金が入っていても、大きな数量で取引する必要はありません。たとえば、大きな数量で取引すると、少し相場が動いただけでも損失額が大きくなります。自分が許容できる損失額を超えてしまうなら、取引数量を減らすか、その取引を見送ることも必要です。

そのため、「どこまで注文できるか」ではなく、「損切りになったときに、どこまでの損失なら受け入れられるか」から取引数量を考えるようにしましょう。

取引数量の具体的な決め方は、後半の「取引開始前チェック」で紹介する専用記事から確認できます。

必要なものを用意してから取引を始めるまでの流れ

必要なものを確認した後は、次の順番で進みます。ここで大切なのは、口座開設や入金を完了地点にしないことです。

  1. 自分の資金・端末・使いたい機能を確認する
  2. 候補となるFX会社の公式条件を確認する
  3. 申込情報を入力し、必要書類を提出する
  4. 審査と口座開設の完了を待つ
  5. 入出金方法を確認し、取引資金を入金する
  6. 実際に使う端末で、注文・決済・損切り設定などを確認する
  7. 資金・損失・数量・時間の条件を確認してから、取引開始を判断する

FXの仕組みや注文操作に不安が残るなら、急いで実資金を使う必要はありません。何をどの順番で学ぶかは、サラリーマン向けFXのおすすめ勉強法で確認できます。

口座が開設されたら、まずログイン、注文内容の確認、決済、損切り注文、残高や評価損益の見方を確認します。分からない操作がある場合は、利用会社の操作ガイドやデモ環境を確認してから次へ進みましょう。

サラリーマンがFXの取引開始前に確認したいこと

必要な物と書類が揃えば、FX口座を開設する準備は整います。ただし、口座を開設したからといって、すぐに取引を始める必要はありません。

サラリーマンは、会議中、移動中、接客中など、チャートを確認できない時間があります。生活費を取引資金に回したり、FXのために睡眠時間を削ったりする前提にもできません。次の項目で詳しい手法を学ぶためではなく、「まだ決めていないこと」を見つけてください。

余裕資金・許容損失額・取引数量を確認する

次の4点を確認します。

  • 生活に影響しない余裕資金か
  • 1回の取引で許容する損失額を決めたか
  • エントリー前に損切り位置を考えたか
  • 許容損失額を超えない取引数量の決め方を理解しているか

取引数量は、口座残高だけで固定するものではありません。損切りまでの値幅が変われば、同じ損失額に収めるための数量も変わります。

計算式や資金別の数量例を知りたい方は、許容損失から取引数量を計算する方法で確認してください。

損切り方法と注文操作を確認する

取引前に、どこで損切りするかを考えます。そのうえで、利用予定の画面で逆指値などを設定・変更・取消する場所を確認してください。注文ボタンを押す前には、少なくとも次の3点を見直します。

  • 取引数量
  • 注文価格
  • 売りと買いの方向

損切り注文を設定しても、急な相場変動時に想定した価格で約定するとは限りません。DMM FXの逆指値注文に関する公式FAQでも、逆指値注文は指定した注文レートでの約定を保証せず、相場状況によって不利な価格で約定する場合があると案内されています。

一方、FX会社によるロスカットは逆指値注文とは別の仕組みです。金融庁のFX取引に関する注意事項では、相場が急変した場合、ロスカットが適用されても証拠金額を上回る損失が生じる可能性が案内されています。利用会社の取引ルールとリスク説明も読んでおきましょう。

経済指標を確認する習慣をつける

取引する前には、その日に重要な経済指標の発表がないか確認しておきましょう。経済指標の種類や予想をすべて覚える必要はありません。まずは、「どこで確認するか」「いつ確認するか」を決めておけば十分です。

  • どの経済指標カレンダーを見るか
  • 取引する前のどのタイミングで確認するか
  • 発表時刻が仕事中や就寝中ではないか
  • ポジションを持ったまま、チャートを見られない時間を迎えないか

経済指標だけでなく、金融政策や政治情勢、要人発言などをきっかけに為替相場が大きく動くこともあります。

特に、仕事中や寝ている間など、すぐにチャートを確認できない時間に重要な発表が予定されている場合は、そのままポジションを持つのかを取引前に考えておきましょう。

サラリーマンが取引を始める前に確認しておきたいこと

ここまで確認してきた内容を、実際に取引を始める前にもう一度チェックしてみましょう。

  • FXに使うお金を生活費と分けている
  • 1回の取引で許容する損失額を決めている
  • 損切りする位置と注文方法を確認している
  • 自分に合った取引数量の決め方を理解している
  • FXを見る時間と見ない時間を決めている
  • ポジションを持ったあと、次にいつ確認できるか分かっている
  • 経済指標を確認する場所とタイミングを決めている

すべて決まっていなくても問題ありません。まだ決めていないことがあれば、取引を始める前に一つずつ整理しておきましょう。

今の準備状況に合わせて次にやることを決める

ここまで読めば、FXを始めるために必要なものと、取引前に決めておきたいことは整理できています。あとは、自分に足りていない部分を確認して、次に何をするか決めましょう。

今の状態次に確認すること
許容損失から取引数量を決められない上で紹介した「許容損失から取引数量を計算する方法」を確認する
基礎知識や注文操作に不安がある上で紹介した「サラリーマン向けFXのおすすめ勉強法」を確認する
仕事中にチャートを見られない上で紹介した「仕事中にチャートを見ない前提の取引方法」を確認する
資金・端末・取引時間・必要機能が決まったサラリーマン向けFX会社診断で自分に合うFX会社を確認する
何から進めればよいか迷っているサラリーマン向けFXロードマップで全体の流れを確認する

FX会社によって、最低取引単位や対応端末、注文機能などは異なります。そのため、先に「使える資金」「使う端末」「取引できる時間」「必要な機能」を整理しておくと、自分に合うFX会社を選びやすくなります。

まだ準備が足りないと感じるなら、無理に口座開設へ進む必要はありません。足りない部分を先に補い、準備ができたところから次に進みましょう。

まとめ|FXを始める前に必要な準備を確認しよう

FXを始めるには、本人確認書類やマイナンバー確認書類、本人名義の銀行口座、スマホまたはPC、インターネット環境、取引資金などを準備します。必要な書類や対応端末はFX会社によって異なるため、申込前に公式ページで確認しておきましょう。

また、対応しているFX会社ならスマホだけでも始められます。PCは必須ではありません。取引資金も「○万円あれば十分」と一律に決まっているわけではないため、生活費とは分けて無理のない範囲で用意しましょう。

口座を開設したら、次の項目も確認しておきます。

  • 1回で許容する損失額
  • 取引数量と損切り位置
  • FXを見る時間・見ない時間
  • 経済指標を確認するタイミング

特にサラリーマンは、仕事中にチャートを見られない時間があります。必要なものを揃えるだけでなく、仕事や生活に無理が出ない取引ルールまで決めてから始めることが大切です。自分に足りない準備があれば、そこから一つずつ進めていきましょう。