- OCO・IFD・IFOの違いが分からず、どの注文方法を使えばいいか迷っている
- 仕事中にチャートを見られないため、利確や損切りのタイミングを逃しそうで不安
- 出勤前に注文を設定して、勤務中はFXを気にせず仕事に集中したい
FXにはOCO・IFD・IFOなど複数の予約注文がありますが、名前が似ているため、「どれを使えばいいの?」と迷いやすいものです。特にサラリーマンは、仕事中にチャートを確認できない時間が長いため、注文方法を間違えるとすぐに修正できません。だからこそ、目的に合った注文設定を出勤前に終わらせておくことが重要です。
注文方法の違いを理解しないまま取引すると、「損切りまで設定したつもりだったのに注文が入っていなかった」「新規注文は約定したのに、決済注文を出せないまま仕事が始まった」といった状況につながります。
本記事では、OCO・IFD・IFOの違いと、それぞれが適する取引場面を整理して解説します。あわせて、仕事中に相場を確認できないサラリーマンが、目的に応じて予約注文を使い分ける方法を紹介します。
それぞれの役割を理解すれば、出勤前にエントリー条件・利益確定・損切りまで準備しやすくなります。勤務中に値動きが気になって何度もスマホを見るのではなく、事前に決めた取引ルールに沿って注文を任せられる状態を作れるようになります。
仕事中に相場を見られないサラリーマンほど、予約注文を使い分けることが重要です。まずはOCO・IFD・IFOの違いを理解し、自分が相場を確認できない時間でも無理なく続けられる取引環境を整えましょう。
OCO・IFD・IFOを理解するための5つの基本用語

OCO・IFD・IFOを正しく使い分けるには、新規・決済・指値・逆指値・約定の意味を先に理解しておく必要があります。
- 新規:ポジションを持つための注文(取引の入口)
- 決済:保有中のポジションを閉じるための注文(取引の出口)
- 約定:出した注文が成立すること
- 指値:指定した価格以上で売る、または指定した価格以下で買う注文。主に利益確定で使う
- 逆指値:価格が指定した水準に達したら発動する注文。主に損失を限定したいときに使う。
新規・決済は、取引を始める注文か終える注文かを表します。指値・逆指値は、どの価格条件で注文を成立させるかを指定する方法です。これらの基本用語を理解しておくと、OCO・IFD・IFOで「どの注文が、どの順番で設定されるのか」を把握しやすくなります。
買い注文では、利確を上・損切りを下に置く
買いから取引を始める場合は、買った価格より上に利確、下に損切りを設定すると考えると分かりやすくなります。
たとえば、現在のレートが150円で、148円まで下がったら買いたい場合は次のように設定します。
- 148円:買い指値で新規注文
- 152円:売り指値で利益確定
- 147円:売り逆指値で損切り
148円で買えたあと、価格が152円まで上がれば利益確定、147円まで下がれば損切りです。
152円:利益確定
↑
148円:買った価格
↓
147円:損切り
という位置関係になります。
売り注文では、利確を下・損切りを上に置く
売りから取引を始める場合は反対です。売った価格より下に利確、上に損切りを設定します。たとえば、現在のレートが150円で、152円まで上がったら売りたい場合は次のように設定します。
- 152円:売り指値で新規注文
- 149円:買い指値で利益確定
- 153円:買い逆指値で損切り
152円で売ったあと、価格が149円まで下がれば買い戻して利益確定、153円まで上がれば買い戻して損切りです。つまり売り注文では、
153円:損切り
↑
152円:売った価格
↓
149円:利益確定
という位置関係になります。
注文名だけを覚えるより、買ったら高く売れれば利益、売ったら安く買い戻せれば利益と考えると整理しやすくなります。
OCO注文は利益確定と損切りを同時に設定できる

OCO注文は、2つの注文を同時に設定し、一方が成立すると、もう一方が自動で取り消される注文方法です。保有しているポジションに、利益確定と損切りの両方を設定したいときによく使います。
たとえば、米ドル/円を150円で買った場合は、次のように設定できます。
- 151円まで上がったら売って利益確定
- 149円まで下がったら売って損切り
151円に上がれば利益確定の注文が成立し、149円の損切り注文は自動で取り消されます。反対に149円まで下がれば損切りが成立し、151円の利益確定注文は取り消されます。
つまりOCO注文では、「利益が出たらここで売る」「損失が出たらここで売る」という2つの出口をあらかじめ決めておけます。
仕事中にチャートを確認できないサラリーマンでも、相場を見ながら利益確定や損切りを判断する必要がありません。出勤前など相場を確認できる時間に出口を設定しておけば、勤務中も事前に決めた価格で利益確定または損切りを実行できます。
なお、OCO注文は保有中のポジションを決済するときだけに使う注文ではありません。FX会社によっては、新規注文にも利用できます。たとえば「価格が上がったら買う」「価格が下がったら売る」という2つの新規注文を設定し、どちらか一方が成立したらもう一方を取り消す使い方もあります。
ただし、新規OCOへの対応や利用方法はFX会社によって異なるため、実際に使う際は利用しているFX会社の注文仕様を確認しましょう。
OCOの具体例:保有中の買いポジションに利確と損切りを置く

150円で買ったポジションに、152円の売り指値と148円の売り逆指値を設定します。152円側が約定すれば利益確定となり、148円側は取消。逆に148円側が約定すれば損切りとなり、152円側は取消です。
- 発注直後:152円と148円の決済注文が有効
- 片方が約定:保有ポジションを決済
- 同時処理:未約定のもう片方を自動取消
OCO注文でできること・できないこと
OCO注文は、2つの注文を同時に設定し、どちらか一方が成立するともう一方を取り消す仕組みです。そのため、すでにポジションを持っている場合は、利益確定と損切りの2つの出口を同時に設定できます。
一方で、OCO注文だけでは、新規注文が成立したあとに利益確定と損切りの両方を自動で設定することはできません。このように、取引開始から決済までをまとめて予約したい場合はIFO注文を使います。
| やりたいこと | 適した注文 |
|---|---|
| 保有中のポジションに利益確定と損切りを設定する | OCO |
| 新規注文が成立したあとに利益確定と損切りを設定する | IFO |
| 2つの新規注文を出し、どちらか一方が成立したらもう一方を取り消す | 新規OCOに対応しているFX会社ならOCO |
| 場面 | 適性 |
|---|---|
| 保有中の利確・損切り | ○ 基本候補 |
| 新規成立後に両出口 | × IFOを検討 |
| 2つの新規シナリオ | △ 対応会社のみ |
新規OCOは上下2つの値動きを待つときにも使える
FX会社によっては、OCO注文を新規注文にも使えます。たとえば現在の価格が150円なら、
- 151円まで上がったら買う
- 149円まで下がったら売る
という2つの新規注文を同時に設定できます。
151円まで上がって買い注文が成立すると、149円の売り注文は自動で取り消されます。反対に149円まで下がって売り注文が成立すると、151円の買い注文が取り消されます。
つまり新規OCOは、相場が上に動く場合と下に動く場合の2つのシナリオをあらかじめ準備しておく注文方法になります。
ただし、新規OCOで設定できる注文の組み合わせや必要証拠金などの条件はFX会社によって異なります。実際に利用するときは、利用しているFX会社の注文条件を確認してください。
IFD注文は新規注文と決済注文を順番に設定できる

IFD注文は、新規注文と、その後の決済注文をセットで予約できる注文方法です。最初に設定した新規注文が成立すると、あらかじめ設定していた決済注文が有効になります。新規注文が成立しなければ、決済注文も有効になりません。
IFDのポイントは、新規注文が成立したら、次の決済注文を出すという順番をあらかじめ決めておけることです。決済注文は利益確定だけでなく、損切りにも使えます。そのため、IFDは利益確定専用の注文ではありません。
IFDの具体例:148円で買い、152円で利益確定する
現在の価格が150円で、148円まで下がったら買いたい場合を考えます。このとき、
- 148円で買う
- 148円で買えたあと、152円まで上がったら売って利益確定する
という2つの注文をセットで設定します。148円まで下がらなければ、新規注文は成立しないため取引は始まりません。148円で買い注文が成立すると、その時点で152円の利益確定注文が有効になります。その後、152円まで上がれば売却され、利益確定となります。
流れは次のとおりです。
| 状況 | 新規注文 | 決済注文 |
|---|---|---|
| 注文した直後 | 148円の買い注文が待機 | まだ有効にならない |
| 148円まで下落 | 買い注文が成立 | 152円の利益確定注文が有効になる |
| 152円まで上昇 | 取引済み | 売却して利益確定 |
また、2つ目の注文を152円の利益確定ではなく、147円の損切りに設定することもできます。
つまりIFDは、この価格で取引を始められたら、そのあとこの価格で決済する流れを事前に決めておく注文方法です。
仕事中にチャートを確認できない場合でも、エントリーと決済をあらかじめ設定しておけるため、約定後に慌てて決済注文を入れる必要がありません。
IFO注文は新規・利益確定・損切りをまとめて設定できる
IFO注文は、新規注文に加えて、利益確定と損切りの2つの決済注文までまとめて予約できる注文方法です。新規注文が成立すると、あらかじめ設定していた利益確定と損切りの注文が同時に有効になります。その後、どちらか一方が成立すると、もう一方は自動で取り消されます。
つまりIFOは、IFDの「新規→決済」という順番と、OCOの「利益確定と損切りを同時に設定する仕組み」を組み合わせた注文です。FX会社によっては、IFD-OCOやIFDOCOと表記されることもあります。
IFOの具体例:148円で買い、152円で利益確定、147円で損切りする
現在の価格が150円で、148円まで下がったら買いたい場合を考えます。このとき、
- 148円で買う
- 148円で買えたあと、152円まで上がったら利益確定する
- 148円で買えたあと、147円まで下がったら損切りする
という3つの注文をまとめて設定します。
最初は148円の買い注文だけが待機しています。148円まで下がって買い注文が成立すると、その時点で152円の利益確定と147円の損切りが同時に有効になります。
その後、
- 152円まで上がれば利益確定
- 147円まで下がれば損切り
となり、どちらか一方が成立すると、もう一方の注文は自動で取り消されます。
まとめると、下記の流れになります。
- 148円で買う注文を設定する
- 148円で買えたら、152円の利益確定と147円の損切りが有効になる
- 利益確定または損切りのどちらかが成立する
- 成立しなかった方の注文は自動で取り消される
仕事中にチャートを見られないサラリーマンにとってIFOの大きなメリットは、取引を始める価格から、利益確定・損切りまでを出勤前にまとめて決めておけることです。
今の文章は、見出しでは「OCO・IFD・IFOを比較」としているのに、本文の手順がIFOだけの説明になっています。3つを同じ条件で並べると、違いがかなり分かりやすくなります。
同じ価格でOCO・IFD・IFOの違いを比較
OCO・IFD・IFOの違いは、設定できる注文の数と、注文が有効になる順番です。同じ価格を使って、それぞれの動きを比較してみましょう。
OCO:保有後に利益確定と損切りを設定する
すでに148円で買ったポジションを持っている場合、
- 152円で利益確定
- 147円で損切り
の2つを同時に設定できます。どちらか一方が成立すると、もう一方は自動で取り消されます。
OCOは、保有しているポジションの2つの出口を決めたいときに使いやすい注文です。
IFD:新規注文と1つの決済注文を設定する
まだポジションを持っていない場合、
- 148円になったら買う
- 買えたら152円で利益確定する
という2つの注文を順番に設定できます。148円の買い注文が成立してから、152円の利益確定注文が有効になります。
IFDは、取引を始める価格と、その後の決済価格を1つずつ決めたいときに使います。
IFO:新規注文から利益確定・損切りまで設定する
IFOでは、
- 148円になったら買う
- 買えたら152円で利益確定する
- 147円まで下がったら損切りする
という3つの注文をまとめて設定できます。
148円で買い注文が成立すると、152円の利益確定と147円の損切りが同時に有効になります。その後、どちらか一方が成立すると、もう一方は自動で取り消されます。
IFOは、取引を始める価格から利益確定・損切りまでをまとめて決めたいときに使う注文です。
| 注文方法 | 新規注文 | 利益確定 | 損切り |
|---|---|---|---|
| OCO | すでに保有 | 152円 | 147円 |
| IFD | 148円で買う | 152円 | 設定しない |
| IFO | 148円で買う | 152円 | 147円 |
迷ったときは、「すでにポジションを持っているならOCO」「新規注文と決済を1つ設定するならIFD」「新規注文から利益確定・損切りまでまとめて設定するならIFO」と整理すると分かりやすくなります。
OCO・IFD・IFOの注文方法|発注から確認までの6ステップ

FX会社によって注文画面の名称や配置は異なりますが、OCO・IFD・IFOを設定するときの基本的な流れは共通しています。仕事中に注文内容を修正できないこともあるため、発注する前に売買方向・価格・数量・損切りが正しいか確認することが大切です。
基本的には、次の順番で設定します。
- 取引する通貨ペアを選ぶ
- 買い・売りと取引数量を決める
- OCO・IFD・IFOから使いたい注文方法を選ぶ
- 新規注文の価格を設定する
- 利益確定・損切りの価格を設定する
- 内容を確認して発注する
たとえばIFOで148円の買い注文、152円の利益確定、147円の損切りを設定するなら、発注前に148円・152円・147円の位置関係が正しいかを確認します。
注文を出したら、それで終わりではありません。注文一覧を開き、設定した注文が正しく登録されていることまで確認しましょう。
発注前に確認する5項目
予約注文では、価格だけでなく取引数量も確認してください。発注前に最低限確認したいのは、次の5項目です。
- 売買方向は間違っていないか
- 取引数量は予定どおりか
- 新規注文の価格は正しいか
- 利益確定と損切りの価格は正しいか
- 注文の有効期限は正しいか
特に注意したいのが買いと売りの間違い、利益確定と損切りの価格の入れ違い、取引数量の入力ミスです。
仕事中に相場を確認できないサラリーマンは、注文後すぐに修正できない場合があります。発注ボタンを押す前に、注文確認画面でもう一度内容を確認しましょう。
また、必要証拠金や注文方法の細かな仕様はFX会社によって異なります。初めて使う注文方法は、利用しているFX会社の公式サイトや取引説明書も確認してください。
発注後は注文一覧を確認する
OCO・IFD・IFOは、注文によって「待機中」「有効」「取消済み」など状態が変わります。そのため、発注後は注文一覧を確認し、自分が設定したとおりの状態になっているかを確認しましょう。
たとえばIFOなら、
- 最初は新規注文が待機する
- 新規注文が成立する
- 利益確定と損切りの2つが有効になる
- どちらかが成立すると、もう一方が取り消される
という流れになります。特に、新規注文が成立したあとに損切り注文が有効になっているかは確認しておきたいです。予約注文を使っているからと安心せず、相場を確認できる時間になったら注文状況を確認する習慣をつけましょう。

OCO・IFD・IFOを使うメリットと注意点

OCO・IFD・IFOの大きなメリットは、相場を見られない時間の売買ルールをあらかじめ決めておけることです。
仕事中にチャートを見られないサラリーマンでも、出勤前などに新規注文・利益確定・損切りを設定しておけば、相場を見ながらその都度判断する必要を減らせます。
一方で、予約注文を設定したからといって、必ず想定どおりに取引できるわけではありません。
| メリット | 注意点 |
|---|---|
| チャートを見続けなくてよい | 設定した価格や数量を間違える可能性がある |
| 利益確定や損切りを事前に設定できる | 相場の急変時は想定した価格で約定しないことがある |
| 感情に左右された売買を減らしやすい | 相場状況が変わっても注文内容は自動で見直されない |
仕事中にチャートを見ない運用を具体的に作りたい方は、仕事中にFXチャートを見られないサラリーマン向けの取引方法で、出勤前に決めておく項目や勤務中のルールも確認してみてください。
仕事中でも事前に決めたルールで取引しやすい
サラリーマンにとって大きなメリットは、仕事中にチャートを確認しなくても、事前に決めた条件で注文を実行できることです。たとえばIFOなら、出勤前に
- どの価格になったら買うか
- どこまで上がったら利益確定するか
- どこまで下がったら損切りするか
まで設定できます。勤務中に相場が動いても、その場でスマホを開いて利確や損切りを判断する必要がありません。
また、損切り価格を先に決めておくことで、含み損を見て「もう少し待てば戻るかもしれない」と判断を変えてしまうことも防ぎやすくなります。
予約注文は、仕事中にFXを気にし続けるのではなく、取引前に決めたルールを守るための仕組みとして活用できます。
予約注文でも想定どおりに約定するとは限らない
OCO・IFD・IFOは便利ですが、設定した注文が必ず希望した価格で成立するとは限りません。特に相場が急激に動いた場合、損切りの逆指値を設定していても、指定した価格より不利な価格で約定することがあります。
また、注文を設定したあとに相場環境が変わっても、予約注文が自動で判断して価格を変更してくれるわけではありません。そのため、
- 相場を確認できる時間に注文状況を見る
- 重要な経済指標の予定を確認する
- 長期間放置せず、注文が必要か見直す
といった確認も必要です。予約注文は相場を見なくても勝てる仕組みではなく、事前に決めた取引を実行しやすくする仕組みと考えましょう。
OCO・IFD・IFOでよくある失敗と防ぎ方

予約注文で避けたいのは、仕組みを理解したつもりでも設定内容を間違えてしまうことです。特に初心者は、次のようなミスに注意してください。
| よくある失敗 | 防ぎ方 |
|---|---|
| 買いと売りを間違える | 発注前に売買方向を確認する |
| 利益確定と損切りの価格を逆にする | 買いなら利確は上、損切りは下と確認する |
| IFDで利益確定と損切りの両方を設定したつもりになる | 両方設定したい場合はIFOを使う |
| 取引数量を間違える | 注文確認画面で数量を確認する |
| 注文期限が切れている | 有効期限を確認する |
| 約定後の注文状態を確認しない | 注文一覧で有効な注文を確認する |
特に仕事中にチャートを確認できない場合は、損切り注文が正しく設定されているかを優先して確認しましょう。
損切り価格と取引数量はセットで決める
損切りを設定していても、取引数量が大きすぎると損失額は大きくなります。
たとえば、同じ1円幅の損切りでも、1,000通貨と1万通貨では損失額が大きく異なります。そのため、損切り価格を決めるときは、その価格まで動いた場合にいくら損するのかまで確認することが大切です。
IFOなどで損切りを設定する場合は、次の2点をセットで考えましょう。
- どの価格で損切りするか
- そのときの損失額はいくらになるか
仕事中にチャートを確認できないサラリーマンは、相場が動いてから取引数量を調整することはできません。エントリー前に許容できる損失額を決め、その範囲に収まる取引数量と損切り価格を設定しておきましょう。
許容損失額から実際の取引数量を決める方法は、FXの取引数量・ロット計算で具体的な計算手順を解説しています。
OCO・IFD・IFOを使っても希望価格で約定するとは限らない

OCO・IFD・IFOを設定しても、指定した価格で必ず約定するわけではありません。
相場が急変すると、指定価格と実際の約定価格に差が出るスリッページが発生することがあります。
たとえば損切りの逆指値注文でも、急落時には想定より不利な価格で決済される場合があります。
予約注文を過信せず、想定以上の損失も考えて取引数量を決めることが大切です。
重要な経済指標の前後は注文内容を確認する
雇用統計や金融政策の発表など、重要な経済イベントの前後は相場が大きく動くことがあります。また、週明けや市場参加者が少ない時間帯では、価格が大きく動いたり、スプレッドが広がったりする場合があります。
仕事中にチャートを確認できない場合は、出勤前に次の項目を確認しておきましょう。
- 重要な経済指標やイベントが予定されていないか
- 保有しているポジションはないか
- 損切り注文が設定されているか
- 注文の有効期限が切れていないか
- 取引数量が大きすぎないか
重要イベントが予定されている場合は、値動きが大きくなる可能性を考慮し、取引を控えるか慎重に判断しましょう。ただし、普段より大きな値動きが起こる可能性があるのは注意しましょう。
予約注文だけでなく、出勤前・勤務中・帰宅後の行動まで決めておきたい方は、サラリーマンのFXルーティンも参考にしてください。
FX会社によって注文方法や設定条件は異なる
OCO・IFD・IFOの基本的な仕組みは共通していますが、細かな設定方法はFX会社によって異なります。
たとえば、
- 新規OCOに対応しているか
- 注文できる価格の範囲
- 注文の有効期限
- 必要証拠金の計算方法
- ロスカットの基準
などは同じとは限りません。初めて使う注文方法は、利用しているFX会社の公式サイトや操作マニュアルを確認してください。実際のお金で取引する前に、デモ取引が使える場合は、注文を出してから約定・取消されるまでの流れを一度確認しておくと安心です。
FXのOCO・IFD・IFOに関するよくある質問

OCO・IFD・IFOについて、初心者が迷いやすいポイントをまとめます。
一般的には、同じ仕組みを指しています。IFOは、IFDとOCOを組み合わせた注文方法です。
新規注文が成立すると、利益確定と損切りの2つの決済注文が有効になり、どちらか一方が成立するともう一方が自動で取り消されます。
FX会社によって「IFO」「IFD-OCO」「IFDOCO」など表記が異なるため、名称だけで判断せず注文内容を確認しましょう。
FX会社によっては可能です。新規OCOでは、2つの新規注文を同時に設定し、どちらか一方が成立すると、もう一方が自動で取り消されます。
たとえば現在価格が150円の場合、
- 151円まで上がったら買う
- 149円まで下がったら売る
という2つの注文を設定できます。ただし、すべてのFX会社が新規OCOに対応しているわけではありません。利用しているFX会社の注文方法を確認してください。
できます。IFDでは、新規注文が成立したあとに有効になる決済注文を1つ設定します。その決済注文を逆指値にすれば、損切りとして利用できます。
ただし、IFDで設定できる決済注文は1つです。
| 注文方法 | 設定できる決済 |
|---|---|
| IFD | 利益確定または損切りのどちらか1つ |
| IFO | 利益確定と損切りの両方 |
利益確定と損切りを両方設定したい場合は、IFOを利用します。
OCOでは、どちらか一方の注文が成立すると、もう一方は自動で取り消されます。たとえば、150円で買ったポジションに、
- 151円で利益確定
- 149円で損切り
を設定した場合、151円で利益確定されれば149円の損切り注文は取り消されます。反対に149円で損切りされれば、151円の利益確定注文が取り消されます。
実際の取引では、約定後に注文一覧を確認し、不要な注文が残っていないことも確認しておきましょう。
IFOを設定しても、完全に放置するのはおすすめできません。IFOは、新規注文・利益確定・損切りを自動で処理してくれる注文方法ですが、相場の状況まで判断してくれるわけではありません。
設定後も、
- 注文の有効期限
- 注文が約定したか
- 損切り注文が有効になっているか
- 口座の資金に余裕があるか
- 重要な経済イベントが予定されていないか
などを、相場を確認できる時間にチェックしましょう。IFOは、チャートを見なくても勝手に利益を出してくれる仕組みではなく、事前に決めた売買ルールを実行しやすくする注文方法です。
最初から3つすべてを完璧に覚える必要はありません。まずは、それぞれ何ができる注文なのかを整理しましょう。
- OCO:利益確定と損切りの2つを設定する
- IFD:新規注文と、その後の決済注文を1つ設定する
- IFO:新規注文・利益確定・損切りをまとめて設定する
特に仕事中にチャートを確認できないサラリーマンは、利益確定と損切りを事前に設定できるOCOとIFOの使い方を理解しておくと便利です。
ただし、注文方法だけでなく、取引数量と損失額も同時に確認しましょう。
利用できる注文機能は、使用しているFX会社や接続先によって異なります。MT4・MT5では、利益確定や損切りの価格を設定できますが、日本のFX会社で使われるOCO・IFD・IFOと同じ名称や操作方法とは限りません。
TradingViewも、接続しているブローカーによって利用できる注文方法が異なります。そのため、ツール名だけで判断せず、
- 利用しているFX会社
- 口座の種類
- 使用している取引ツール
に対応した公式マニュアルを確認してください。
OCO・IFD・IFOは「どこまで事前に決めるか」で使い分ける

OCO・IFD・IFOは、事前にどこまで注文を設定しておきたいかで使い分けると分かりやすくなります。
- OCO:保有中のポジションに利益確定と損切りを設定したい
- IFD:新規注文と、その後の決済を1つ設定したい
- IFO:新規注文から利益確定・損切りまでまとめて設定したい
仕事中にチャートを確認できないサラリーマンは、相場が動いてから判断するのではなく、相場を確認できる時間にエントリー・利益確定・損切りの条件を決めておくことが大切です。
まずは利用しているFX会社でOCO・IFD・IFOの設定方法を確認し、可能であればデモ取引や少ない取引数量で操作を試してみましょう。
注文方法を正しく使い分けられるようになれば、勤務中に何度もチャートを確認する必要を減らし、事前に決めたルールに沿ってFXを続けやすくなります。